我が家で飼っているジャックラッセルテリアはもちろん、シュナウザー、ダックスフンド、ボストンテリアなどの犬種は、小型犬でありながら多くの運動量を必要とします。
これらの犬種は、たとえご主人が疲れ果てる程の長い散歩に連れて行ってあげても、それでも物足りず、家に帰ってきてからも走り回るほど活発な犬種です。
それもそのはず、お散歩はただ歩いているだけなので、犬にとってそれほど運動とはならず、ノーリードで家の中を走り回っていた方がよっぽど運動になります。
しかし、家の中のフローリングは犬にとってはとても滑りやすく、何か対策をしてあげなければ膝蓋骨脱臼(パテラ)や椎間板ヘルニアといった怪我をする心配があります。
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犬を安全に走り回らせるには、広くて障害物がない外が一番ですが、動物愛護法や自治体の条例で犬をノーリードで遊ばせる事は禁止されているので、犬をノーリードで走らせるとしたらドッグランしかありません。
そうだ!自宅にドッグランを作ろう
最近は、高速道路のサービスエリア、アウトレットモール、ドッグカフェ等、ドッグランがある施設が増えてきたので、遠出をしなくても近場でドッグランに連れて行ってあげることが可能になってきました。
しかし、
我が家のジャックラッセルテリアはドッグランに連れて行くことが出来ません。
ドッグランを利用するにあたって、守らなければいけない事
- 混合ワクチンの接種
- 狂犬病予防接種
- 基本的なしつけ
- 他の利用者に迷惑をかけない
我が家のおじいちゃん犬(13才)は糖尿病の治療で混合ワクチン未接種、狂犬病予防未接種、子ども犬(もうすぐ1才)は基本的なしつけが出来ていない、他の犬に吠えてしまうといったルールが守れない2匹なんです。
お出かけ先でドッグランがあっても、他の犬が遊んでいない合間を見計らって遊ばせる程度で、しかも呼び戻しが出来ないので、長いリードや伸縮リードを付けて遊ばせる始末です。
そんな子たちを自由に遊ばせるには、自宅ドッグランしかありません。
自宅ドッグランを作るには
自宅ドッグランを作りにあたって必要になるポイントは3つ。「フェンス」「扉」「舗装」。この3つを抑えておけば、安心して遊べる自宅ドッグランが出来上がります。
フェンス
フェンス選びで最も重要とされるのは高さです。運動量の多い犬は足腰の筋力も強く、ジャンプした時に、頭が見える高さ以上の高いフェンスが必要になります。ジャンプした時に前足の付け根が見えるくらいの低いフェンスだと、前足を使ってフェンスにお腹を擦りながらフェンスを乗り越えてしまいます。
ドッグランの外に気になる物を発見した場合、無我夢中でフェンスを乗り越えようとするので、低いフェンスだとお腹が擦って怪我をしてしまいます。
ジャンプ力の強い小型犬だと最低でも1,200mm、中型犬で1,500mm、大型犬で1,800mmの高さは確保しましょう。
次に気にするポイントは、フェンスに隙間を作らない事。
犬は毛におおわれているので、猫程ではないにしろ、狭い隙間でもスルッと通り抜けてしまいます。ウッドフェンスだと隙間が広い物があるので、隙間のないメッシュフェンスはオススメです。
そして、隙間で気にするのはフェンス同士の間隔だけでなく、地面とフェンスの隙間も気にかけて下さい。地面が土の場合、少し土を掘るとフェンスと地面の隙間が広がってしまうので、地面を掘れないように、フェンス下はコンクリートでしっかり固定した方が良いです。
そして、最後に気にするポイントは、フェンスの強度です。
あまりにも硬すぎるフェンスだと、ボール遊びに夢中になり、フェンスに激突した時、大怪我を負ってしまいます。かといって強度の弱いフェンスだと、ぶつかった時にフェンスが壊れてしまうので、軽くて強度のあるアルミ製のフェンスはオススメです。
扉
ドッグランは犬が外に行かないようにフェンスで囲ってしまうので、ドッグラン内に入る為に扉が必要になります。フェンス同様、扉も飛び越えられない高さにするのは勿論、犬が扉を開けられない仕様にする必要があります。
また、うっかり扉が開いている事に気づかない事もあるので、道路に出るまでには扉をもう一つ付けて二重の扉で外に出られないようにすると安心です。
玄関に門扉があれば二重扉にしなくても良いですが、門扉が無い場合はドッグランの入口の二重扉は必須になります。
舗装
我が家は、どこに植栽を植えるか決めかねていたので、家を建ててしばらくのあいだ、庭を舗装せず土のままでした。そのせいで雨が降れば庭は泥だらけで、スニーカーで歩くこともままならない状況でした。
アスファルトで舗装してしまえば雑草も生えずに維持管理は楽ですが、アスファルトは固く、多少柔軟性のある地面の方が犬にとって走り回りやすいです。
自宅ドッグランでオススメしたい舗装は、人工芝です。
犬の足腰の負担の事を考えると、天然芝、ウッドチップ、ゴムチックでも良いですが、メンテナンスを考えると人工芝はお手入れも楽で犬にも優しくオススメです。
人工芝のオススメpoint
- クッション性がある
- 肉球に優しい
- 犬が寝転んでも汚れない
- 犬の糞を取りやすい
- 犬が穴を掘れない
- 地面がそれほど熱くならない
- ノミ・蚊等の害虫が少ない
- 雑草が生えない
- 1年中綺麗な芝生を維持できる
- (下地によるが)水はけが良い
- 7~8年の耐久性
- 風が吹いてもホコリが舞わない
- 落ち葉の掃除が楽
- 汚れても水をまけば綺麗になる
玄関前にはシンボルツリーの庭木を植えて、お庭には花壇を作って色鮮やかな花を植えて四季を感じたい。せっかく戸建てに住むなら、庭付き平屋は憧れですよね。お庭は集合住宅の分譲マンションにはない戸建てならではの癒しスポットです。 しかし、 […]
あったら嬉しい物
フェンスを建てて、扉を付けて、舗装をすれば、自宅ドッグランは完成します。これだけでも十分なドッグランですが、もう少し手を加えるなら、「日陰」「立水栓」があると、なお立派なドッグランになります。
犬は、犬種によって暑さに弱い子もいます。短頭種(フレブル、パグ、ボストン等)、短足犬(コーギー、ダックスフンド等)、もふもふ犬(ポメラニアン、ビション・フリーゼ等)、ダブルコートの犬(豆柴、ジャックラッセル・テリア等)は人間よりも暑さに弱いです。
適度に休める日陰があると、遊び疲れたら日陰で体をクールダウンすることが出来ます。ドッグランで遊ぶたびにテントを組み立てても良いですが、シンボルツリーを植えれば見た目も立派なドッグランになります。
また、立水栓が近くにあれば、ホースをつないで水まきしてあげれば、犬は大はしゃぎで遊べて体を冷やすことが出来ます。
まとめ
お出掛け先にあるドッグランは、何匹も一緒に遊べるようにとても広く作られていますが、自宅ドッグランは我が子が遊ぶだけなので、広く作ろうと思わなくても、ちょっとしたスペースでも立派な自宅ドッグランです。
自宅ドッグランは幅が狭くても、長さがあれば犬は十分走れますし、ノーリードでウロウロと歩き回るだけでも十分なストレス発散になります。