平屋に住んで5年!我が家の【間取り】広さにこだわって良かった点

平屋はワンフロアで完結という事もあって、2階建てより使える延べ面積が狭く、どこのスペースを広くして、どこのスペースを狭くするか、という取捨選択を迫られます。

部屋の広さにばかりが目に行き、収納・廊下・玄関等を犠牲にしては、いざ住んでみると「なんだか住みにくいなぁ」という後悔をしてしまいます。

今回は、我が家の平屋で、こだわって広さを確保して良かったスペースをご紹介します。

玄関

我が家の玄関は、開き戸ではなく引き違い戸を採用しました。理由は単純で、建築時のテーマが【和モダン】という事で、引き違い戸の玄関ドアは和の雰囲気を感じ、見た目がカッコいいからです。

引き違いの玄関ドアと言えば、昔ながらの玄関で古臭いと思うかもしれませんが、最近はお洒落なデザインのものも増えてきて、モダンな感じの引き違い戸もあります。

玄関ドアを引き違い戸にすると、玄関が一回り大きくなり、玄関だけで1部屋位のスペースを取られてしまいますが、住んで5年、玄関を広くして正解でした。

最近はコロナ禍という事もあって、インターネットで商品を買う事が増えましたが、商品を頼んだは良いが、日中は仕事なので自分では受け取ることが出来ません。ですので、妻が荷物を受け取ることがほとんどです。

狭い玄関での荷物の受け取りは大変で、大きい荷物ともなれば、軒先で受け取る羽目になりかねません。ですが、玄関が広ければ、荷物の受け取りは軒先ではなく、玄関内まで配達業者が運んでくれので、楽々と荷物の受け取ることが出来ます。

しかも受け取った荷物は、私が帰宅するまで玄関に置きっぱなしでもスペース的に問題なく、帰宅後にゆっくりと片付ける事ができます。

さらに、広い玄関は悪天候時にも大活躍してくれます。悪天候で風が強い日は、外に飛ばされそうな物をそのまま放置しておく訳にはいかず、室内に一時避難しなければいけません。

ここで活躍するのが広い玄関で、外に置いてある物の一時避難場所として活用できるので、物が飛んで他所の家に迷惑を掛ける心配もありません。

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収納

我が家は、家の至る所に収納を配置しました。収納は作れば作るほど部屋が狭くなる為、部屋の広さを確保するために収納は犠牲になりやすくなっています。

一戸建てでは、家の広さに対して収納の広さを示す収納率は、理想的な収納率で12~15%と言われていますが、我が家の収納率は約18%もあります。収納を広くしたおかげで、部屋には最低限の物しか置かず、いつも部屋がスッキリしています。

我が家のこだわった収納として、納戸と大型ウォークインクローゼットがあります。納戸は季節用品を片付けるのに重宝し、大型ウォークインクローゼットは4畳ほどで、妻に「ここに収まる以上の洋服を買ってはダメ」と約束しています。

なので、新しい洋服が増えてクローゼットが手狭になってくると、1年間着なかった洋服を断捨離します。

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2箇所のトイレ

平屋はワンフロアなので、マンションの様にトイレは1箇所でも事足ります。ですが、我が家は平屋でもトイレを2箇所設置しました。

我が家のトイレは寝室付近と玄関付近にあり、主に寝室付近のトイレを使っていますが、玄関付近のトイレが現在思わぬ形で大活躍しています。それは、コロナ禍で「帰宅後すぐに手を洗いたい」という事にしっかり対応出来ているという事です。

建設時、トイレの数を1箇所にしていたら、おそらく寝室付近に設置していたと思います。ですが、玄関前にもトイレを設置したことによって、コロナ対策の手洗いが帰宅後すぐに出来るのは嬉しいです。

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キッチン

正直な話、妻はあまり料理が好きではありません。仕事から帰ったら2人で夕飯を作るか、洗濯物が妻で、料理が私という日々をおくっていて、仕事で帰りが遅い時は妻が作っていてくれることがある程度です。

我が家のキッチンは、幅2700mmのキッチンに900mmの棚板を追加して幅3600mmにしました。キッチンが幅3600mmもあると、夫婦2人で台所に立ってもお互いに邪魔にならず、仲良く料理を分担して作れます。

しかも、キッチンの幅を3600mmにしたことによって、カップボードスペースも広くなり、キッチン裏には幅2700mmのカップボードを置くことが出来ます。

カップボードで幅が2700mmも使えるとなると、カップボードのウォールユニット(上部収納)が無くても収納力は十分で、我が家のカップボードはフロアユニットだけにしました。

ウォールユニットは背の低い方にとっては使い勝手が悪く、ウォールユニットに片づけた食器はよほどの事しか使わなくなってしまいます。

キッチンを広くしたことにより、妻も一緒に料理をしてくれるようになり、もしキッチンが狭く、1人しか立ち入れない程のスペースしかなかったら、夫婦2人で台所に立つこともなく、妻は全く料理をしなかったかもしれません。

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リビング

リビングが「広ければ広い程良い」という事は言う間でもなく、広いリビングは開放感があって、休日をゆったり過ごすことが出来ます。

特に我が家のようにペットと暮らしていると、人だけでなくペットもくつろげるかという事も重要になってきます。

我が家で飼っているジャックラッセルテリアは活発な子で、お散歩大好き、遊ぶの大好きな犬種です。雨でお散歩に行けない日は、ストレス発散の為、室内で追いかけっこをしてあげると大喜びです。

これが狭いリビングだと、ソファーを置いただけでリビングが一杯になってしまうので、室内での追いかけっこはとても無理です。さらに、お留守番用のペットソファーには、お腹を出してひっくり返って気持ちよさそうに寝てくれるので、リビングにそれなりの広さがあって本当によかったです。

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廊下

平屋と言えば廊下の少ない間取りが多く、リビングと寝室を戸で繋げる方法もありますが、我が家はリビングと寝室の間にあえて廊下を配置しました。我が家の廊下は、廊下兼ペットトイレになっていて、日中はリビングから、夜は寝室からペットがトイレに行けるようになっています。

リビングと寝室が戸で隔てた間取りだとしたら、どちらにトイレを配置するにせよ、ペットがトイレに行けるように、戸を開けっ放しにしておかなければいけませんが、戸を開けるとなると、夏は暑く、冬は寒い中過ごす羽目になります。

我が家はリビングと寝室の間に廊下を挟むことにより、片方の戸を閉めることが出来、両方の部屋からペットトイレにアクセスしやすい絶妙な間取りになっています。

まとめ

我が家の間取りを決める時、寝室は10畳、最低でも8畳は欲しいと思っていましたが、実際の出来上がった我が家の寝室は7.5畳しかありません。しかし、寝室に大型ウォークインクローゼットを隣接したので、7.5畳でも何ら問題なく快適に暮らしています。

もし、寝室を広くするために、ウォークインクローゼットを犠牲にしていたら、寝室は荷物で溢れてしまっているかもしれません。

快適な暮らしを送る為の間取りは、チョットしたスペースをゆったり設計にする事です。部屋でなく、ちょっとしたスペースを広くすることによって、家中どこにいても快適に暮らせる間取りになります。

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