お留守番する犬が暮らしやすい家

犬は野生で生きていた時の、穴倉で生活していた頃の名残や習性で、薄暗く狭い場所を好むと言われています。そのため、飼い主から見て、狭くて窮屈で可哀想に思えるクレートでも犬にとっては落ち着く場所となっています。

と、一般的に言われていますが、実は全ての犬がクレートを好きという訳ではありません。我が家の愛犬2匹は、クレートを嫌がる訳ではありませんが、クレートの中に入ったらすぐに出てきてしまいます。

お留守番時の犬の行動

愛犬にお留守番をさせる時、クレートの中に入れて外出させる方もいますが、多くの方は自由に歩き回れるリビングでお留守番をさせると思います。

我が家はリビングにホームカメラを設置していて、外出時に家の中をスマホでチェックすることができます。外出時にホームカメラで室内の様子を見てみると、いつも気持ちよさそうに昼寝をしていますが、かといって同じ場所でずっと寝ているわけではなく、寝場所をちょくちょく変えて過ごしています。

愛犬が薄暗く狭い場所を好むと言われている理由は、そこが安全だと思っているからです。穴倉にいれば他の動物に見つかることもなく、安心して過ごすことが出来ます。ですが、室内で飼われている犬は、家の中が安全だという事を知っているため、あえて薄暗く狭い場所は好みません。

我が子の場合は家の中を安心しきっているので、リビングの真ん中でお腹を上にして気持ちよさそうに寝ています。野生の動物は普段寝る時、襲われても重傷を負わないように急所であるお腹を地面につけて寝るので、お腹を上にした仰向けで寝るという事は、そこが安全だと思っている証拠になります。

仰向け寝する犬

また、家の中を自由に歩き回れる犬は、お気に入りの寝場所をいくつか決めていて、暑かったり、寒かったりすると、体温調整の為に別の寝場所に移動します。

そして、お昼寝をしている時に嫌な音が聞こえると、逃げるように別の部屋に走り去っていきます。特に嫌いな音は花火とカミナリの音で、カミナリの音が聞こえると寝室のシーツの下に潜り込み、ブルブルと震えています。

カミナリにおびえる犬

お留守番犬が暮らしやすい間取り

犬はお留守番時に一か所にじっとしているわけではありません。数か所の寝床、水飲み場、トイレがスムーズに行ける動線を考えてあげることが大事です。

我が家は寝室とリビングを行き来できるようにしており、水飲み場とトイレは寝室とリビングの中間にあります。夏場や冬場はリビングのエアコンだけを付けて出かけているため、リビングが寒いと思ったら寝室に行き、寝室が暑いと思ったらリビングに行けるようにしてあります。

しげ雄
犬にとって、ある程度家の中を自由に歩き回れると暮らしやすいです。

しかし、家の全ての部屋に行き来できれば良いという訳ではなく、行ってほしくない部屋には柵を建てておく必要があります。特に、玄関は犬が脱走する可能性があるので、扉と柵の2重でブロックしておくと安心です。

我が家で飼っている2匹のジャックラッセルのうち、白黒ジャックは頭が良く器用で、玄関に置いてある開閉式の柵は鼻を使って簡単に開けてしまいます。玄関ドアを開けると、内玄関に座って「おかえり」と言っているような仕草を見せてくることがあります。

また、犬はお留守番時にご主人が帰ってくるのを楽しみに待っているので、リビングの窓から玄関の外が見える間取りにすると良いかもしれません。

リビングの窓から外が見えると、出かける時は窓際で見送ってくれて、帰りは窓際で帰りを待っていてくれます。外出中の様子をホームカメラで見ると昼寝をしているので、一日中そこにいるわけではなく、帰ってくる時間に合わせて窓際に移動しています。

将来を見据えて段差をつくらない

犬は、若いうちは足腰に筋肉が付いており、椅子位の高さなら軽々と飛び乗ることが出来ますが、10歳を過ぎると足腰の筋肉は衰えていきます。

いぬ君
小型犬の10歳は人間でいうと、56歳くらいだよ。

それなのに犬は、自分の筋肉が衰えたことがわからず、歳をとっても椅子に飛び乗ろうとして、大ゴケしてしまいます。

椅子に登れない犬

我が家のソファーチェアはダイニングチェアを兼ねているので、高さが椅子と同じ位の少し高いチェアになっています。我が子の白黒ジャックは、そこがお気に入りの寝場所の一つで、リビングに一緒にいる時もツンデレ時はそこで寝ています。

しげ雄
最近は飛び乗ることに失敗する事が増えてきたので、ドッグステップを置いています。

一緒にいる時に怪我をしたら、すぐに病院に連れていくことが出来ますが、留守中に怪我でもされたら一大事です。お留守番時に怪我をしないように段差は極力作らない方が良いです。

まとめ

ペットを飼っている方で、お留守番犬がお留守番時に何をしているか疑問に思う方も沢山いると思います。ホームカメラは外出時に室内の様子が分かるので、ペットを飼っている方にお勧めです。

我が家は、リビングにホームカメラを設置しているので、妻が外出している時に自分も監視されている感がありますが、ホームカメラは愛犬の事を思うと外せないアイテムです。

留守時の犬の行動を知ることが、留守番犬が暮らしやすい間取りを知る良いきっかけとなります。