注文住宅を建てる時、外構の事まで最初からイメージしている人は少ないと思います。
しかし、平屋を建てた私のアドバイスとして、平屋を建てるなら外構工事の詳細見積もりは契約前にもらう事。
概算見積りでハウスメーカーと契約してしまうと、平屋が完成する前の外構打ち合わせで予算オーバーになり、理想とかけ離れた外観になってしまいます。
平屋の外構はお金がかかる
我が家のように低層区域で建蔽率が50%の土地で30坪の平屋を建てるとなると、最低でも60坪の土地が必要になります。
60坪の広さは、正方形の土地の場合は1辺が約45m、長方形の土地の場合、約30m×約66mになります。
2辺にフェンスを設置するなら、90m~100m位のフェンス工事が必要になります。フェンス工事は1mあたり5,000円程かかるので、フェンス設置だけで50万円もかかります。
目隠し用のフェンスにするなら1mあたり10,000円~12,000円もかかるので、フェンス工事だけで100万円を超えます。
さらに、庭に雑草が生えないように余った土地を土間コンクリートで仕上げるなら、1㎡あたり10,000円がかかります。60坪の土地で平屋の建物を除いた土地は30坪(約100㎡)になるので、土間コンクリート工事で100万円かかります。
土間コンクリートだけでは味気ないので、庭に人工芝を敷く場合でも土間コンクリートと同じく1㎡あたり10,000円かかります。
しかも平屋を建てるならウッドデッキが必須になるので、さらに外構工事費が高くなります。
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ウッドデッキは大きさによって価格もピンキリでリビング前の小さいウッドデッキなら50万円位、リビングと寝室を繋げた大きいウッドデッキなら100万円以上かかります。
その他で外構工事でかかるものは、足元を照らす外灯が1箇所3万円、カーポートが40万円、玄関アプローチが30万円、インターフォンやポストを付けた門が30万円、植栽が10万円もかかります。
こちらで書いた金額は標準的な仕上がりの金額なので、グレードを上げたり、こだわりの商品を付ける場合はさらに金額が上がります。
ハウスメーカーが出す契約前の概算見積書はいい加減
外構工事は、土地の状態や施主のこだわりによって金額が大きくかわります。
外構工事をフェンスだけで良いという人もいれば、アプローチにこだわって門柱も建てたいという人もいれば、高級車なのでガレージはしっかりしたものを置きたいという人もいます。
人によって外構工事にかかる金額は全然違ってくるのに、外構の話は一切せずにハウスメーカーは概算で見積書に金額を載せています。
多くのハウスメーカーは150万円位に設定している感じがあります。
外構の打合せは建物の完成が間近になるまで行わないので、他の内装工事で予算を割り振った後の外構の打合せは予算振りが厳しいです。
200万円の予算では正直何も出来ません。
ハウスメーカーは契約をとるために見積書で金額を小さく見せようとするのは良く有る事ですが、特に外構工事は見積書と実際にかかる金額は大きくかわります。
実際にかかる金額を見積書に載せれば契約は取りにくくなる気持ちは分かりますが、かけ離れすぎた見積書はさすがにやり過ぎと思うくらい酷い差が出てきます。
我が家の庭はDIYの人工芝
我が家の庭は土間コンクリートではなく、DIYで人工芝にしてドッグランにしました。
人工芝をDIYで敷くなら価格は抑えられますが、労力はかなりかかります。
人工芝を敷く準備として、まず土地をならします。土地が平らになるまでトンボ掛けで庭を何往復もします。
砂利が混ざっている土なら、しっかりと砂利を取っておかないと、人工芝を敷いたあと、ごつごつした仕上がりになってしまいます。
地道な下準備が仕上がりを大きく変えます。
あとは防草シートを敷いて、その上に人工芝を敷けば完成となりますが、人工芝はとにかく重たい。人工芝は1ロール2m×10mありますが、1ロールを1人で運ぶのは腰に来ます。
人工芝は業者に敷いてもらうと1㎡あたり10,000円かかりますが、DIYなら半額以下で人工芝を敷くことができます。
人工芝はホームセンターで2m×10mが50,000円位で売っています。20㎡で50,000円なので、人工芝だけなら1㎡あたり2,500円ですみます。
人工芝を敷く場合は、人工芝の下に防草シートを敷いて、人工芝が飛ばされないように釘打ちしますが、それでも1㎡あたり3,000円で人工芝を敷くことが出来ます。
まとめ
外構工事にかかる金額は一般的に建物の10%前後が目安といわれています。しかし、土地を広く使う平屋では、建物の10%ではとてもでは足りません。
予算が足りなくなった場合はDIYで仕上げる事が出来ますが、コンクリートを使う工事はDIYのハードルが高いです。
平屋の外構工事で予算オーバーにならない為には、ハウスメーカーと契約をする前に外構工事にかかる金額の見積もりをしっかりもらう事をオススメします。
外構工事の仕上がりは、自慢できる平屋になるか、ちゃっちい平屋になるかが掛かっています。