平屋を建てる第1歩が土地探し。2階建てと違って広めの土地が必要になる為、中々見つからないと悩んでいる方も沢山いると思います。平屋を建てるには最低でも50坪。出来れば70~80坪ほど欲しい所ですよね。
土地が見つからない問題
東京で中々広い土地が見つからない理由は、一般公開される前に買い手がついているからです。
60坪以上の土地が売りに出された場合、建築業者が買い取っています。
建築業者は60坪以上の土地が売りに出されると、すぐに買い注文を入れてきます。私が不動産業界で働いていた時も、建築業者が「良い土地は有りませんか?」と足しげく通ってきました。
建築業者は買い取った土地を分筆(土地を分ける事)します。土地を分筆すれば2棟以上の家を建てる事が出来ます。
分筆した土地は、建築条件付きの土地として売りに出すか、建売住宅を建てて売りに出します。
建売業者が同じ区画に4棟5棟と家を建てている光景を見たことありませんか?
建築業者も1棟建てるより2棟建てる方がもうかりますからね。
東京以外なら土地が見つかる?
東京と違って、隣の神奈川、埼玉、千葉は低層区域で、建蔽率50%、容積率80%の所が沢山あります。
建蔽率ってなに?

建蔽率は土地の面積に対して建物を建てて良い面積だよ。

建蔽率が50%の場合、50坪の土地だと、25坪の土地にしか建物が建てられなく、残りの25坪は庭や駐車場になってしまうよ。

容積率は土地の面積に対して建てる建物の総面積(全ての階の延床面積を足した合計)を規制したものだよ。

容積率80%の場合、50坪の土地だと、総面積が40坪の建物しか建てられないんだ。
建蔽率50%、容積率80%の土地に、30坪の建物を建てるに37.5坪の土地が必要で、2棟の建物を建てるには75坪以上の土地が必要です。
75坪以下の土地では分筆されないので、1筆のままで売りに出されます。
60坪の土地であれば30坪の平屋が、70坪の土地であれば35坪の平屋が建てられます。
同じ首都圏でも何故横浜?

都会的なイメージを持っている方が沢山いますが、イメージされた都会的なイメージは横浜の一部、西区・中区だけ。
西区・中区以外の区は自然が多い街です。横浜市は都市化を抑えた市街化調整区域がなんと全体の25%もあります。
そして坂がとても多い市です。埋め立てエリア(桜木町等)は坂がありませんが、少し外れると坂、坂、坂。平らな所はほんの少ししかありません。
そんな坂だらけの横浜市は平屋にぴったりの立地。
平屋のデメリットに「目線が気になる」というものがあります。建物が1階だけなので、リビングに日当たりの良い大きい窓を付けると通行人から室内が丸見えになってしまいます。
外からの目線を遮る為にフェンスを建てると、日当たりや家の中からの眺望が悪くなってしまいますが、坂の途中に家を建てれば、1階でも2階の高さにリビングが来ます。
立地によっては1階でも日当たりが良く、冬場には家から富士山も見られます。
坂の途中に家を建てると他にもメリットが
平屋を建てて心配するのが冠水。建物の1階が水浸しになるような自然災害が発生した場合、2階建てならば2階に避難することが出来ます。しかし、平屋の場合は上階がないので上に逃げることが出来ません。
それが坂の途中に家を建てると、冠水の心配がなくなります。
大雨が降っても、家の前は坂になっているので、雨が坂の下に流れていきます。坂の下流や河川の近くでなければ、冠水の心配がなくなります。
ハザードマップを確認しよう
「防災の地図 横浜」で検索すると、横浜市のサイトでハザードマップが確認できます。このサイトでは「液状化マップ」「津波浸水予測図」「洪水ハザードマップ」「土砂災害ハザードマップ」などを見ることができます。
坂の多い横浜で確認してきたいのは「土砂災害ハザードマップ」。近くに森が有る場合は、警戒区域になっている場合があるので是非確認して下さい。
横浜は液状化、津波、洪水の心配のない所が多いですが、土砂災害警戒区域に指定されているところは結構多いです。
横浜市で選んではいけない立地
坂が多い横浜市では階段を上った先が土地なんてこともあります。せっかく階段の上り下りがない間取りにしても、家に着く前に階段が有ったら意味がないですよね。
なので、横浜市で土地を探すなら、階段がなく坂だけの立地が良いです。
坂だけなら電動自転車が大活躍。
まとめ
土地探しで良い土地が見つからなかったら、横浜市はいかがですか?
横浜市なら、都内までもアクセスが良く、住環境が良い立地がきっと見つかります。