平屋は部屋数よりウォークインクローゼットが大事

注文住宅で間取りを決める時、一番に考えるのは部屋数ではないでしょうか?戸建てなら部屋数に余裕のある4LDK以上は欲しいと思っている方も多いと思います。

そんな部屋数を決める目安となるのが、「夫婦の部屋、子どもの数、プラス1部屋」が余裕のある間取りといわれています。

夫婦と子ども1人の暮らしならば、夫婦で1部屋、子ども部屋、プラス1部屋の3LDKもあれば余裕のある間取りになりますが、さらに子どもが増えるかもしれないという事で、せっかく戸建を建てる4LDKにする方が多いです。

しかし、4LDKで平屋を建てるなら、ただでさえ広い土地が必要なのに、さらに広い土地が必要になります。土地の広さに限りがあるけど4LDKの平屋を建てるとなると、それぞれの部屋を小さくしたり、収納の数を減らしたりといった工夫が必要となります。

部屋数を増やすより収納を増やした方が住みやすい

戸建てに住んでいる家庭で、1部屋を荷物部屋として使っている家庭が沢山います。余裕をもって作ったプラス1部屋の用途が荷物部屋になっています。

6帖の部屋が結局荷物部屋となってしまうのなら、部屋ではなく部屋より少し小さくても大型クローゼットを作った方が上手く収納できます。

物を置く量で考えれば、たしかに6帖の部屋の方が大型クローゼットより沢山荷物を置けますが、部屋を荷物部屋として使うとゴチャゴチャしてほとんど足を踏み入れない部屋になってしまいます。

いぬ君
荷物部屋は人に見られるのもイヤだよね

そんなゴチャゴチャした部屋を作る為に、寝室の広さを一回り小さくしたり、収納の数を減らすくらいなら、最初からプラス1部屋を作らない方が快適な間取りになります。

我が家は親に部屋を多く作っておいた方が良いとアドバイス貰ったので3LDKの平屋を建てましたが、築4年経ちますが2部屋はほとんど使っていない状態です。

しかも、収納をたっぷりと作ったので、荷物部屋にすらなっていないです。

ウォークスルークローゼットよりウォークインクローゼット

大型クローゼットにはウォークスルークローゼットとウォークインクローゼットがあります。

ウォークスルークローゼットは複数の部屋から出入りができて、クローゼットを共有することが出来ます。収納を1ヶ所にまとめられるので、干し終わった洗濯物を各部屋に持っていく手間が省けて家事導線が短くなります。

ただし、複数の部屋から出入りできるようにドアを2つ以上作る事になる為、物を置く壁を2ヶ所以上ドアで潰す事になります。壁を少なくすることによって、洋服を吊るすパイプハンガーがなくなり、衣装ケースを置くスペースもドアによって無くなってしまいます。

同じ広さのウォークスルークローゼットとウォークインクローゼットなら、ウォークインクローゼットの方が多くの物を収納することが出来ます。平屋のコンセプトである、「コンパクトながら効率的な間取り」なら壁1部でも多く有効的に使えるウォークインクローゼットがオススメです。

ウォークインクローゼットのタイプ

ウォークインクローゼットを作ったらパイプハンガーの設置をI型、Ⅱ型、L型、コ型の中から考えます。型によってウォークインクローゼットの用途が変ってくるので、ライフスタイルに合わせた型を選ぶと良いです。

分譲マンションでよくみられる正方形の2帖に満たないウォークインクローゼットではL型が主流ですが、せっかく戸建を建てるなら2帖に満たないL型は余りにも使い勝手が良くありません。

L型は人が入れるスペースを除くと、実際に収納できる量は普通の1間のクローゼットと同じくらいになります。

いぬ君
人が入れれば良いという物ではないよね。

I型はL型と違って長方形になりますが、壁1面にパイプハンガーを付けて、もう1つの壁面を歩けるようにしたもので、人が通るスペースが広くなる為にL型と同じで収納力に欠けてしまいます。

ウォークインクローゼットはⅡ型とコ型がオススメになります。

我が家は縦長の4帖Ⅱ型ウォークインクローゼットにしました。真ん中が通路となって両サイドに洋服を吊るすことができます。片方は丈の短い洋服を吊るして、下に衣裳ケースを置いて、反対側は丈の長いコート等を吊るしています。

ウォークインクローゼットの突き当りは風通しを良くするために窓を付けました。

Ⅱ型は通路が狭く中で着替えるには不向きですが、横幅を少し広げたコ型ならウォークインクローゼットの中で着替えることも出来ます。

我が家は洋服を持って、寝室で着替えるのでⅡ型でも十分ですが、ウォークインクローゼットの中で着替えたいという方はコ型が使い勝手が良いです。

まとめ

家を建てる時、両親や友達が泊まりに来た時を考えてプラス1部屋を作ることが多いですが、実際に来客者が家に泊まる事はほとんどありません。我が家も4年住んでいますが、人が止まったのは2回だけになります。

しかも、客間にはテレビがないので、結局テレビが見られるリビングに面した畳コーナーで寝泊まりしていました。

しげ雄
親は早起きだからリビング横でも問題ないよね。

子どものいる家庭では昔と違って、子どもが成長して大人になったら親と同居することも少なくなってきたので、子ども用に部屋を多めに作っておくと将来は余った部屋ばかりの家になってしまいます。

子どもが巣立ってコンパクトな家に引っ越したいと思っている方も沢山います。

平屋を建てるなら、コンパクトでも暮らしやすい間取りが理想になります。畳コーナーや収納をしっかり考えたコンパクトな2LDKや3LDKの間取りの方が、ただ単に部屋数が多い4LDKの家よりも快適に暮らす事ができます。