テレワークの普及で平屋の人気がさらに上がるかも

家を建てる時の土地探しで、通勤のしやすさを重視する方が多いと思います。都心に勤務であれば、通勤時間、乗り換えの少なさ、終電の時間、混雑しない電車等、仕事場へのアクセスを優先して土地を探すと思います。

しげ雄
毎日満員電車に乗るのは苦痛だよね。

テレワークが普及すれば、会社に行く回数が減り、月に数回の出社なら多少アクセスが不便でも良いと思う方も増えると思います。そうなると、家を建てる土地探しの幅が広がり、今まで土地の高いエリアで探していたものが、土地の安いエリアも視野に入れることが出来ます。

株式会社リクルート住まいカンパニーによる「テレワーク×住まいの意識・実態」調査では、会社員/公務員の17%がテレワークを行っており、潜在的には45%を見込んでいます。

今まで通勤を第一に考え、土地代が高く、狭い土地しか選択の余地がなかった方も、郊外エリアで土地を探す事が出来るようになります。

郊外エリアで土地を探すメリット

郊外エリアで土地を探す最大のメリットはなんといっても土地代が安いこと。家を建てる時、上物(建物)の価格はどこのエリアで建てても差はほとんどありません。都心の工務店で依頼する場合は、店舗の維持費、人件費等によって若干割高になりますが、気にするほどではありません。

家を建てる時の費用で、エリアによって大きく変わるのが土地の価格になります。土地の価格は都心の価格に対して、郊外エリアの価格は半分または三分の一以下で同じ広さの土地が買えます。言い換えると、同じ価格で2倍、3倍の広さの土地が買えます。

都心では30坪程度しか買えない予算でも、郊外にエリアを変えることによって60坪、90坪の土地が買えます。以前「首都圏で平屋を建てるなら横浜」でも書きましたが、60坪の土地があれば30坪の平屋を建てることが出来ます。

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海沿いの横浜市
しげ雄
平屋は無駄のない間取りになるので、30坪の建物でもゆったり生活が出来ます。

そして2つ目の郊外エリアの魅力は、陽当りが良く、住環境が良い立地が多いこと。これも以前に「平屋のデメリットは土地選びで解消できる」で書きましたが、都心と違って郊外エリアは建蔽率、容積率が低く設定されています。

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平屋のデメリットを解消する

都心で家を建てるとなると、隣の家が近く、目の前に高い建物が建っていることは当たり前です。家同士が密集していれば、家の中に陽の光が入る時間が短く、下手したら一日中暗い家になってしまう事もあります。「陽当りはお金で買えない」と言うとおり、住みやすい家にリフォームをしても、陽当りだけは改善することは出来ません。

また、都心で近隣住民との付き合いでは、隣の人と仲が悪いと、外壁のメンテナンスで足場を組む時に了解が得られないなんてことがよくあります。また、ペットを飼っていると、隣の家に鳴き声が聞こえないか心配になり、伸び伸びとペットと暮らすことも出来ません。

郊外エリアで家を建てればそんな都心の近隣問題も気にすることなく、悠々自適に暮らすことが出来ます。

テレワークでも郊外エリアに家を建てる時の注意

勤務先がテレワークを実施しているからといって、郊外エリアに家を建てる場合は注意があります。安易に郊外エリアに決めてしまうと後悔します。郊外エリアに家を建てる時は将来を見据えてから決断した方が良いです。

まず考えなければいけないのは、今の会社でずっとテレワークが続けられるか、という事があります。一つの会社に長く勤めれば出世もするでしょう。テレワークを実施している会社でも管理職までテレワークをしている会社はまだまだ少数です。

管理職になれば、会社に出社する日数も増え、取引先への訪問も増えます。テレワークを実施している会社に勤めていたら、上司も同じくテレワークを実施しているかを確認しておくと良いでしょう。

また、今の勤務先にずっと勤める覚悟はありますか?もし今後転職をしようものなら、転職先がテレワークを実施しているとは限りません。今勤めている会社を辞めて新たに職を探す場合は、郊外に住んでいることが大きなデメリットとなります。郊外でテレワークを続けるなら、テレワークでも活躍出来るスキルを今の内から得ておかないと大変な事になります。上司から言われた仕事をテレワークでこなしているだけでは転職する時に苦労します。

いぬ君
郊外エリアに住んでいると就職活動も大変そうだね。

今回のコロナショックで都心にオフィスを構えている会社がテナント料の支払いに悩まされていますので、テレワークが幅広く実施されれば、企業もテナント料を抑えた狭いオフィスに切り替えるなんてこともあり得ます。

現状ではまだまだ不安の残るテレワークによる郊外で土地探しですが、通信ネットワークが今後大きく発展してテレワークが当たり前になることに期待したいです。

まとめ

平屋に住みたいと思っている人が多くても、平屋を建てずに2階建てを建ててしまう人が多い理由は、土地の価格の高さで予算オーバーになってしまう事が原因だと思います。

テレワークが幅広く実施されれば、郊外エリアに住むことも出来るし、電車に乗らないので駅近にこだわる必要もなくなります。駅近と駅遠では土地の値段が大きく変わるので、あえて郊外エリアに住まなくても、都心でもあきらめていた平屋を建てることが出来るかもしれません。

働き方改革で今後どのように私たちの生活が変わるのか楽しみです。