平屋をお洒落にする要素5選

平屋は生活のしやすさを重視した実用的な家です。実用的な要素を詰め込めば詰め込むほど、お洒落度は下がり、のっぺりとした家になってしまいます。

実用的な家も良いですが、魅力を感じさせるお洒落さが無ければ家に愛着が湧かず、住み心地の良い家とは言えません。せっかく平屋を建てるなら、シンプルながらお洒落な平屋にしたいものです。

今回は、実用的な平屋でも、お洒落度が上がる要素を5つ程ご紹介したいと思います。

のっぺりとした外見にアクセントを入れる

2階建ての場合、バルコニーの色を変えたり、2階の色を変えたりして、外壁にアクセントを持たせることが出来ます。しかし平屋は、バルコニーも2階も無いので、アクセントを付けられる場所が限られ、外壁の色が一色になりやすいです。

そして、土地を有効利用する為に、家の形が4角形にもなりやすいです。凹凸のない家は耐震性や、雨漏りの心配が軽減されて、実に実用的な家ですが、デザインで言えば面白味のない形になります。

2階建てでも、1階と2階が同じ形の総2階建てで四角形の家はダサいですよね。見た目が段ボールみたいなので段ボールハウスなんて呼ばれている家もあります。

単色でのっぺりとした形の平屋をお洒落にするには、所々にアクセントを入れて、視線がアクセントに向くようにする必要があります。

我が家の外壁は白色なので、アクセントとして軒を通常の家より伸ばし、ダーク系の色にしました。白と正反対の色を持ってくることにより、色にメリハリが持つようになりました。

そして、妻の希望で窓の1ヶ所を丸窓にして、遊び感覚を取り入れました。窓の形は4角形が一般的で、住宅は直線的なラインで作られているので、そこに曲線を付けることによりラインに動きが生まれます。丸窓をつけると個性が強くなり、丸窓が家のシンボルになります。

そして外玄関も平屋がお洒落になるかの重要なポジションにあります。平屋は部屋を上ではなく横に広げていくので、1階の外壁面積が広くなります。外壁面積が広くなると、玄関の割合が小さくなり、インパクトの強い親子戸の玄関ドアにしてもアクセントは弱くなります。

思い切って玄関ドアを引き違い戸にすれば、アクセントが強くなり、玄関だけでもインパクトがあがります。そして、それに合わせて門柱などを建てるのもお洒落さを上げるポイントになります。

お客様をお迎えする玄関

家の顔ともいわれる玄関ですが、玄関は狭く、光が入らず薄暗い場所になりがちです。玄関はお客様が家に来たとき、第1歩目に踏み入れる場所です。最初の印象が家全体のイメージを与えてしまうため、最もデザインをこだわらなければいけない場所です。

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カエルの置物

玄関をお洒落に見せるには、welcomeオブジェや季節を感じる小物や花を置くのも良いでしょう。季節によって小物や花を変えることによって、忙しい日々でも季節の移り変わりを感じられ、気分が上がります。

そんな小物や花を置くには棚板が必要になります。下駄箱の上にも小物や花を置くことが出来ますが、家に入ってすぐに目に付くのが玄関正面なので、玄関正面にちょっとした棚板があると良いです。

分譲マンションのように、玄関の先が長い廊下でリビングに通じていると、廊下の暗さが目立ってしまうので、玄関の先を壁で区切り、棚板を付けるとお洒落な玄関になります。

しげ雄
我が家の玄関は、アクセントに市松模様のクロスを貼りました。

そして、玄関の雰囲気は装飾だけでなく整理整頓も重要になります。どんなに装飾にこだわった玄関でも、靴が散らばっていたらお洒落な家とは言えません。

玄関に置く靴は出来る限り厳選し、シューズクローゼットにしまう癖を付けると良いです。その為には、家族全員分の靴が収納できる大型のシューズクローゼットがあると良いです。

スペースに余流があるなら、傘やカートがしまえるようにシューズインクローゼットがあるとなお良いです。

市松模様の玄関

開放感のあるリビング

平屋の良さを存分に発揮するのがリビングになります。最近は多くのハウスメーカーが2階建てで「天井の高い家」を建てていますが、平屋の勾配を活かした勾配天井は「天井の高い家」の天井高を遥かに超えてインパクトは圧巻です。

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勾配天井のリビング

そんな勾配天井には、天井にシーリングファンを付けるだけで南国風を味わえて、柱を見せ柱にすれば、古民家風に早変わりです。

また、リビングのカラーセレクトは、使う色を3~4色に抑えるのも重要です。似た色2色と反対色を1色にするとメリハリの効いたカラーになります。

壁紙をホワイト系にして、同系色で建具を選び、反対色で天井の柱にアクセントを持たせるのはいかがでしょうか。シックな感じにしたければ、建具を柱と同系色のダーク系にするのも良いです。

リビングの色を決めたら、配置する家具も同じコンセプトに合わせることも重要です。色を多く使うと、疲れるリビングになってしまいます。

いぬ君
平屋が古民家風に見えるのは、柱に合わせて家具も木目調にすることが多いからだね。

勾配天井

お客様を案内したくなるトイレ

平屋はワンフロアで生活するので、トイレは1ヶ所でも十分事足ります。但し、お洒落さを追求するならば、来客用と家族用を分けてトイレを2ヶ所造るのも良いです。

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玄関付近の洗面付トイレ

トイレを2ヶ所にすることによって、来客用トイレはいつも綺麗で清潔に保つことができて、急にお客様が使う時でも堂々と案内することが出来ます。

そして、用を足すだけならトイレは1畳あれば十分で、タンク付きトイレにすれば手も洗えます。しかし、タンク付きトイレは手を洗った後、水滴が床にこぼれて汚れが付きやすいです。

来客用のトイレはタンクレストイレにして、手洗いキャビネットを別で設置することがトイレをお洒落にするポイントです。手洗いキャビネットをトイレ内に設置すると、必然的にトイレは広くなり、ゆったりと用を足せる場所になります。

手洗いキャビネットを設置するなら、棚板が付いた収納キャビネットが一体化した物にすれば、棚板の上に小物を飾ることが出来ます。

トイレ

通行人が目を引く外構

平屋をお洒落に見せるのには、建物だけでなく外構も重要な要素になります。和モダンな平屋を建てるなら、外構や庭も和のテイストを取り入れると、家の中に入らずとも目を引く平屋になります。

以前、「平屋の防犯対策」でも書きましたが、建物を外壁で覆ってしまうと、平屋は泥棒に入られやすい家になってしまいます。ある程度外から見られる外構にしたら、庭が通行人に見られます。

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金塊が散らばっている

通行人に見られても恥ずかしくないように、庭のお手入れをしっかりし、建物と同じコンセプトで仕上げると一層お洒落な家に見えます。平屋を建てるなら、打合せの段階で外構も入念に打合せすると良いです。

まとめ

平屋は、一歩間違えれば古臭い建物に見えてしまいますが、デザインによって2階建てでは味わえないお洒落さを出すことが出来ます。設計に段階に入ったら、機能性だけでなくデザインも意識して建設すると、お客様を呼びたくなるお洒落な平屋になります。