ハウスメーカーに言われた「平屋に必要ない住宅設備」

戸建てなら、必ずと言って良い程ついている住宅設備でも、平屋ならつけなくても支障のない住宅設備があります。

今回はハウスメーカーとの打合せ中に言われて、我が家の平屋でつけなかった住宅設備をご紹介したいと思いますが、実は本当に必要なかったのか今でもモヤモヤしている住宅設備もあります。

平屋をこれから建てようと思っている方に、私と同じ気持ちにならないよう、参考にしていただければ幸いです。

洗濯機パン(防水パン)

洗濯機パンは、洗濯機の排水ホースに不備があった時、下の階に漏水がおこらないように水の流れを洗濯機パン内で防ぐ役割があります。

集合住宅の場合、漏水がおこると下の階に住んでいる人に迷惑が掛かる為、必ずと言って良い程ついていますが、戸建の場合は2階に洗濯機を置かない間取りなら、あまり必要のない住宅設備となっています。

平屋の洗濯機置き場は勿論1階なので、下の階に漏水をおこす心配もなく、必要のない住宅設備ですが、洗濯機パンをつけなければ、水漏れ時に脱衣所が水浸しになってしまいます。

我が家は家を建ててから1度も排水ホースに不備がおこっていないので、今のところ洗濯機パンが無くても支障が出ていませんが、水漏れがおこった時、洗面所が水浸しにならないか心配です。

最初にハウスメーカーから、「平屋なら洗濯機パンは付けなくても大丈夫です。」と言われた時は、本当に付けなくてもよいものかと不安でしたが、「洗濯機パンをつけると埃が溜まって掃除が大変ですよ。」と言われ、結局洗濯機パンをつけませんでした。ですが、今でも洗濯機パンを付けた方が良かったかなぁとモヤモヤしています。

洗濯機

インターホンの子機

インターホンから離れた部屋に居て、テレビや音楽が流れていると、インターホンから流れる呼び出し音に気づかず、せっかくの来客者をスルーしてしまいます。特に最近はコロナ禍の影響でネット通販を利用する機会が増えて、今まで以上にインターホンがよく鳴ります。

インターホンといえば、ワンフロアーに1台というイメージがあり、2階建ての戸建てならリビングがある1階に親機、寝室や子供部屋がある2階の廊下に子機というのが一般的です。

インターホンの子機が少ないと、インターホンが鳴っても気付かなかったり、インターホンに出るまでに時間がかかり来客者が不在だと思って帰ってしまう事になります。

その点平屋は、導線が短く部屋も隣接していることが多いので、リビングでインターホンが鳴ればすぐに出ることが出来ます。平屋ならインターホンに出るまでのタイムラグで来客者が帰ってしまう事はありません。

しかし、インターホンの親機を設置しているリビングが家の中心にあれば問題ありませんが、リビングから離れた部屋があるとインターホンから流れる呼び出し音に気が付きません。

我が家の平屋はリビングが中心にあるので、インターホンの子機が必要無いように思えましたが、最近の家は遮音性が高く、リビングの扉をしめてトイレに籠っているとインターホンの呼び出し音が聞こえません。

最近の呼び出し音は昔のチャイムと異なり音も上品ですが、家中に響き渡るような大音量ではないので、平屋のように横長の家だと音に気付かない部屋が出てきます。

私の実家は古い家なのでインターホンなどなく、廊下にピンポンと音がなるチャイムがついていたので2階までもよく鳴り響いていました。

壁付け物干し

外壁に壁付け物干しが設置してあれば、ベランダサンダルを履かずに洗濯物が干せるので、バルコニーが濡れていてもお構いなしで洗濯物が干せます。

2階建てにあるバルコニーは、洗濯物干し専用スペースといっても過言でない家も多く、洗濯物干し以外の利用をしない人もいます。一方、平屋の掃き出し窓は出入り口としての役割もある為、掃き出し窓の先に洗濯物を干してしまうと、出入りの邪魔になります。

そしてなにより平屋に壁付け物干しが不必要な理由は、美観が損なわれるからです。1階の窓は外の通行人と目線の高さが同じになります。平屋の掃き出し窓に壁付け物干しを設置した場合、家の雰囲気に生活臭が漂い、お洒落具合が損なわれます。

壁付け物干し

雪止め

雪国では、屋根に雪が積もったら雪下ろしをしないと雪の重さで家が潰れてしまうので、屋根に雪止めを設置する家はほとんどありませんが、私が住んでいる横浜では、雪が降っても年に数回程度の為、雪下ろしなど全くせず自然に雪が溶けるのを待ちます。

その為、私が住んでいる地域では屋根に雪止めを設置するのが一般的で、雪止めがないと落雪で下に人がいた場合大怪我の恐れがあります。

平屋の場合、屋根が低いので落雪があってもそれほどの衝撃がないので、雪止めを設置しなくても良いと提案されたので我が家は雪止めを設置しませんでした。

ところが、我が家の屋根は勾配天井になっているので、一番高い所は2階建てと同じくらいの高さがあります。いくら軒の高さが低いからと言っても、屋根に積もった雪が一気に落ちてきたらと思うと不安になります。

今は年に数回の降雪でも、今後ミニ氷河期が来るという噂もあるので、関東が雪国になる可能性もあります。住宅の設計は長い年月を予測して建てなければいけないのに、今だけを見て雪止めを設置しなかったのは失敗です。

雪景色

まとめ

平屋の設計は、ハウスメーカーも経験が少なく、その住宅設備が必要なのか不必要なのか判断が難しい所あります。「平屋でトイレは1ヶ所でも十分」という人もいますが、実際に住んでみないと必要性は分からないです。