住宅ローンは多少無理しても大丈夫

住宅を建てる時、大半の人は住宅ローンを組みますよね。予算を決めていても、打合せをしていくうちに予算オーバーなんてことも。毎月の返済は10万円までと決めていても、「あと1万円位なら、あと2万円位なら払えるよね」と自分自身を納得させて契約をしてしまう方も多いはず。冷静に考えた時、35年間も本当にローンを払い続けられるか不安に駆られませんか?

でも安心して下さい。多少無理をしても住宅ローンは痛くもかゆくもありません。

物価は上昇している

皆さんも毎年物価が上がっているのは体感していると思います。100円だった缶ジュースは今では130円。100円前後だったガソリンは今では135円前後。毎年1%~2%程物価が上がっています。

缶ジュース
1983年100円
1992年110円
1997年120円
2014年130円

いぬ君
少しずつだから気にならなかったよ

毎年1%~2%物価上昇すると、35年後はいくら値上げしているか想像したことありますか?
毎年1%ずつ物価上昇した場合、35年後は35%upではなく、なんと42%upです。

例)100円の物
100円×(1%増しの35乗)
=100円×1.01×1.01×1.01・・・
=約142円

これが2%ずつ物価上昇した場合、なんとモノの値段は100%upの2倍になります。

例)100円の物
100円×(2%増しの35乗)
=100円×1.02×1.02×1.02・・・
=約200円

今なら3,000万円で建てられた新築も、35年後には6,000円払わなければ建てられなくなります。

なにもしていなくても給料アップ

物価上昇は支出に限った話ではなく、収入もあがっていきます。私が学生の時働いていたファーストフード店の時給は740円でした。今同じお店の時給は1,050円まで上がっています。20年で約1.41倍。同じ仕事内容なのに1.41倍です。

しげ雄
2019年に神奈川県の最低賃金が1,000円を超えたよ

住宅ローンの返済が楽になる

話を戻して住宅ローンの話をすると、住居費の割合が3割を超えるとキツイと言われていますよね。月収30万円なら毎月10万円の住宅ローン返済といった所でしょうか。

今は約1/3の割合の支出ですが、出世を一切しなくても、一生平社員のままでも給料は増えます。35年後、月収30万円の人は月収60万円になっています。でもローン返済の額は変わらず10万円のまま。家賃の割合はわずか1/6です。今でいうところの、5万円の家賃を払う感覚です。

もし、家を建てずに賃貸物件に暮らし続ける場合、35年後の毎月の家賃は20万円です。物価が2倍になっているので家賃も2倍になるはず。

持ち家 給料60万円 ローン返済10万円又は完済して0円
借り家 給料60万円 家賃20万円

本当に収入が増えるの?

いぬ君
収入が増えるなんて信じられないよ

本当に給料が上がると思ってくれた人は少ないかもしれません。なぜなら、実際に1991年以降サラリーマンの平均年収も大学卒の初任給も全然上がっていません。むしろ減っている年もあります。

でもそれは今まで話です。給料が上がらない状態が終わり、右肩上がりの時代が来ています。現に大手企業がベアで給料○○○円upというニュースを見ませんか?能力に関係なく従業員全員一律に給料を上げています。

給料が上がっている実感が無いのは毎年わずか1%~2%という少ない数字で、支出も増えているからです。少ない数字でも35年もつもれば結構な額になっています。

まとめ

予算を超えての住宅ローンは確かに苦しいです。ですが、予算が無く賃貸暮らしを選択するくらいなら、最初が多少苦しくても住宅ローンで家を建てた方が将来は安泰です。

ですが、あまり無理をせずに計画的に住宅ローンを組むのが一番です。