平屋の庭木には四季を感じる落葉樹はいかが

家のデザインを大きく変える庭木。最近はシンボルツリーとして玄関付近に木を植える人も多くなってきました。

シンボルツリーとして植えられる木は一年中葉が茂る常緑樹が多いですが、平屋の庭に植える庭木なら四季を感じる落葉樹はいかがでしょうか?

常緑樹とは

常緑樹とは一年中葉をつけている木です。一年中葉をつけているからといっても、葉がまったく落ちない訳ではなく、1~3年程かけて葉が生え変わっています。

葉が一斉に落ちないので、秋から冬にかけての落葉が少なく、秋から冬にかけての名物である落ち葉ひろいの手間なく簡単に育てることが出来ます。

育てることが楽な常緑樹はシンボルツリーとして人気で、洋風な家ではオリーブなど植える人が多いです。

オリーブは異なる2種を隣り合わせで植えると実がなるのも魅力的です。同じ種のオリーブだと実をつけてくれません。

和風の平屋を建てるなら、古風なソテツなど家の威厳を発揮してくれます。和モダンの家より和の家にオススメです。

ソテツは内側から新しい葉が生えてくるので定期的に外側の葉を剪定します。

しげ雄
ソテツの葉はトゲトゲしているから剪定は気を付けてね。

和モダンの家ならクリスマスツリーとして楽しめるモミの木なんていかがでしょうか?

 

常緑樹はシンボルツリー以外にも生垣としても使われることが多いです。フェンスや塀で家を囲うより、ずっとお洒落になります。

昔からある和の生垣と言えばツゲの生垣でしたが、和の感じが強すぎるのでマサキやキンモクセイなどはいかがでしょうか?

キンモクセイは育ちが早いので剪定をしないとどんどん大きくなってしまいます。

緑色にあきたらレッドロビンなどはいかがでしょうか?真っ赤な葉がお洒落な平屋を一層引き立ててくれます。

落葉樹とは

落葉樹とは、1年に一度葉を落とす木を言います。主に寒くなる秋の終わりから冬にかけて葉を落とします。

葉を落とす理由は、気温が下がると根の活動が弱くなり、葉をつけていると葉に水分を取られてしまうので、水分不足を避けるために気温の下がる季節に葉を落とします。

いぬ君
寒い季節は休眠しているってことだね

落葉樹の代表的な木と言えば桜が有名です。落葉樹は葉をつける前に花を咲かせる木も多いので、1本の木で1年を通して花、葉、木を楽しめます。

しげ雄
ただし、桜は庭木としてはお手入れが難しい木です。

「桜切るバカ、梅切らぬバカ」という言葉を聞いたことはありませんか?桜は病気になりやすく、無暗に剪定をすると切り口から菌が入り、木が腐ってしまいます。

そして、桜が好きなのは人間だけでなく虫も桜が大好きです。桜は虫が付きやすく、害虫対策が欠かせない木です。虫嫌いの方は桜の木の下は気を付けて下さい。

さらに、桜は根を広く張ります。狭い庭に桜を植えると、桜の根で家を壊してしまう恐れがあります。

庭木にオススメの落葉樹は

桜は庭木としては不向きですが、落葉樹で庭木にオススメの木は沢山あります。先程少し話した梅は初心者でも簡単に育てる事が出来ます。

庭木で難しいのが剪定ですが、桜と違って切り口から木が腐ることもほとんどなく、バッサバッサ枝を切っても大丈夫です。

多少枝を切りすぎてしまったと思っても大丈夫。梅は枝が次から次へと生えてきますので生えてきたら剪定をやり直すことができます。

そして、梅は暖かくなってくると赤や白の花を咲かせるので季節を感じることが出来ます。時には1本の木で赤と白の2種類の花を咲かせることがあります。

しげ雄
1本の木で赤と白の花を咲かせることを「源平咲き」っていいます。

1本の木で赤と白の花が咲く理由は、赤い花を咲かせる梅の木が、花を赤く染める色素が不足して白い花を咲かせます。

いぬ君
1本に赤と白が混在すると紅白でめでたいね。

他にも落葉樹でオススメの庭木に秋を感じるイロハモミジがあります。春に緑の葉が生え、秋には真っ赤な紅葉になり、冬に落葉します。

イロハモミジは日当たりを好みますが、乾燥に弱く西日が強く当たる場所だと葉が丸まったり、パリパリになってしまいます。イロハモミジを植えるなら午前中だけ日が当たる東側が良いです。

落葉樹のデメリット

落葉樹のデメリットは、何といっても秋から冬にかけての落ち葉ひろい。落ちた葉をそのままにしておくと見た目も悪く、「落ち葉の下に虫が・・・」なんてことも。

冬には北風が強い勢いで吹くことがあるので、せっかく集めた落ち葉が風で飛ばされてしまうなんてこともあります。

竹ぼうきも普通のほうきよりも重たいので、女性には重労働です。

そして迎えた冬は葉が一枚残らず落ちて、幹と枝だけの寂しい姿になります。

いぬ君
12月~2月は庭が寂しくなるね。

そんな冬は落葉樹にとって剪定の時期です。冬の剪定は夏場より木に負担がかからず、葉の無い状態なので剪定が楽にできます。

冬にしっかり剪定をしておくと、夏場の剪定が楽になります。

まとめ

落葉樹は常緑樹に比べて、庭の手入れに手間がかかります。ですが、常緑樹では感じられない四季を感じることができます。

庭をみて、「春が来たね。」「これから寒くなりそうだね。」なんて楽しむことが出来ます。

ただし、庭木を落葉樹一色にしてしまうと冬が寂しいので、6:4や5:5で常緑樹と落葉樹を混ぜ合わせると素敵なお庭ができます。