平屋の間取りの書き方

家づくりで「後悔した」という声の大半を占めるのが間取り。注文住宅では、設計士さんに抑えておきたいポイントを伝えて、図面を書いてもらうケースがほとんどですが、ここは思い切って一から間取りを書いてみるのはいかがでしょうか。

そんなこと言ったって、間取りを書くのって難しいと思いますよね。

そんなことはありません。間取りはポイントを押さえれば簡単に書くことが出来ます。

ステップ1 家を建てられる広さを確認

間取りを書くにはまず、敷地から家が建てられる面積を出します。
ここで重要なのが、

民法234条
建物を築造するには、境界線から五十センチメートル以上の距離を保たなければならない。

建設基準法53条
建築物の建築面積(同一敷地内に二以上の建築物がある場合においては、その建築面積の合計)の敷地面積に対する割合(以下「建ぺい率」という。)は、次の各号に掲げる区分に従い、当該各号に定める数値を超えてはならない。

民法234条は隣の敷地との境界線から50cm離して家を建てて下さいという事を言っています。建設予定地が50坪の敷地だった場合、一回り小さい所までしか家を建てる事が出来ません。間取りを書くときは壁の厚さも考えて書くため、外壁の厚さ15cmを追加して65cmを残しておきます。

次に建築基準法の53条。敷地に対して家を建てられる面積は建ぺい率で決まっています。建ぺい率は家を建てるエリアによって異なり、住宅地だと50%や60%の所が多いです。

場所によって異なりますが、市役所等の建築指導課または都市計画課で確認できます。

不動産屋でみる募集図面にもしっかり書いてあります。

建ぺい率が60%だと50坪の土地には、50坪×60%で30坪の敷地までしか家を建てることが出来ません。

民法234条と建築基準法53条の両方の基準を満たす敷地が家を建てられる面積です。

他にも容積率という基準もありますが、平屋には影響しないので気にしないでOKです。

ステップ2 パーツの広さを確認する

まず、用意してほしいのが方眼用紙。1マスが点線で4分割されているのがベストです。

図面を書く前に覚えておくことは1つだけ、「1マス = 910㎡ = 半間 = 0.5帖」これだけ覚えておけばOK。

部屋の広さは1マス0.5帖なので、6帖の部屋で12マス。8帖の部屋だと16マス。といった感じになります。綺麗な6帖は横3マス縦4マスの長方形。綺麗な8帖は横4マス縦4マスの正方形です。

部屋以外のパーツの広さは、トイレ=1帖=2マス、お風呂=2帖=4マス、押入れ=1帖=2マス、洗面脱衣所=2帖=4マスで作ります。

他のパーツの広さはこんな感じ。
WICは3帖=6マス
広い玄関2帖=4マス
納戸・パントリー=4マス

ステップ3 間取りを書いてみよう

各パーツの広さが分かったら早速間取りを書いてみましょう。

1マスが点線で分割されている方眼用紙と書いたのは、1マスでは小さい、2マスでは大きいパースの時に大活躍します。

何枚か間取りを書いているうちにパズルを組み合わせている感覚になって楽しくなってきます。これだと思う間取りが出来たら、ハウスメーカーの設計士さんに診てもらいましょう。

広い部屋をつくると、耐震の関係で部屋に柱を置かないといけない場合もあります。違法建設にならないように設計士さんの最中チェックは必須です。

しげ雄

出来た間取りを空想で歩いて違和感が無ければ完成です。

まとめ

平屋は上階が無いので、上の階の排水、柱、壁等を気にせずに書くことが出来ます。平屋は図面を書くにはハードルが低い建物です。